株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅続伸、終値でも4日ぶりに21,500円回復

2019年3月12日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,503円(+378円、+1.8%) 大幅続伸
  • TOPIX 1,605.4(+24.0、+1.5%) 大幅続伸
  • 東証マザーズ株価指数 931.0(+20.0、+2.2%) 大幅続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,893、値下がり銘柄数:185、変わらず:56
  • 値上がり業種数:33、値下がり業種数:0
  • 昨年来高値更新銘柄数:16、昨年来安値更新銘柄数:4

東証1部の出来高は12億3,152万株、売買代金は2兆3,266億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。週明けの米国株が急反発したことを受けてリスクオンモードが強まりましたが、今週予定されているイベント(英国ブレグジットの議会採決など)を控え、模様眺めに徹する投資家も多かったようです。

売買代金は前日よりは増えましたが、2兆5,000億円にも届かない水準でした。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移し、戻り上値を試す展開となりました。前場の終盤に21,500円台を回復すると、後場の序盤には一時+443円高まで上昇する場面が見られました。後場の半ばから上値が重くなったものの、大幅続伸となって終値でも4日ぶりに21,500円台へ回帰しています。

なお、TOPIXも同じような値動きで大幅続伸となりましたが、上昇率は日経平均株価をやや下回りました。これは、大型株への買い戻しが優勢だったことを示唆しています。

東証マザーズ株価指数は大幅続伸、売買代金は25日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は1億467万株、売買代金1,463億円となり、いずれも前日より増加しました。医療バイオ関連株を中心に個人投資家の物色意欲が復活し、出来高は再び1億株を上回り、売買代金は25日連続で1,000億円超となりました。

また、株価指数も大幅続伸となり、終日900ポイントを大きく超える値動きとなりました。

オリエンタルランドが再び上場来高値を更新、自動車株ではスズキが逆行安

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)やファナック(6954)など主力大型株が軒並み大幅高となり、前日にストップ高となったオムロン(6645)も一時+8%超高の急騰になるなど買いを集めました。

また、エーザイ(4523)など医薬品株も買われ、中外製薬(4519)は昨年来高値更新となっています。さらに、JR東海(9022)が昨年来高値を更新し、オリエンタルランド(4661)も再び上場来高値を更新しました。

その他では、野村ホールディングス(8604)など証券株が総じて急反発し、任天堂(7974)も大幅上昇となったのが目を引きました。

一方、数少ない値下がり銘柄の中では、大型株ではスズキ(7269)が逆行安となり、ローソン(2651)も値を下げました。その他では、ZOZO(3092)が再び大幅安になったことが注目されたようです。

新興市場(東証マザーズ)では、窪田製薬ホールディングス(4596)が爆騰して連日のストップ高となり、ナノキャリア(4571)も値を飛ばしてストップ高で引けました。さらに、ブライトパス・バイオ(4594)も急騰するなど、医療バイオ関連株が強烈に買われています。

また、EduLab(4427)も取引時間中に高値更新となりましたが、その後は売りに押されて終値は下落しています。

葛西 裕一