ビジネスを「再定義」する経営〜事業短命化への処方箋

成長し続けるビジネスの仕組みである「ストックビジネス※」についてお伝えしていく本シリーズ。今回は、事業の寿命を延ばすポイントを紹介します。

※ストックビジネスとは「連続性があり、時間経過とともに収益が積み上がるタイプのビジネスモデル」のことです。

商品サービスの寿命は短くなる一方

「10年後のことはわからない」と口にするものの、かつては事業が軌道に乗るとその先20年は安定成長を見込めました。

でも今は違います。以前は、新しいサービスを作ろうとすれば、提供方法や調達方法、決裁方法などの構築に時間もかかり参入障壁にもなりましたが、今では何でも安く便利に組み合わせて使えるようになったことで参入障壁が劇的に低くなったのです。

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その結果、商品サービスの寿命が昔が20年なら、今ではその半分になったのではないかと思うのです。つまり、同じ商品・サービスが10年以上右肩上がりの成長曲線を描けるとは思えなくなって来ました。社長仲間で話すと、みな同じように悩んでいます。

事実、私の提供しているサービスの一つにレンタルオフィスがありますが、もともとは気長に20年~30年以上はやれた事業の一つです。しかし、3年ほど前に業界を代表する2社が事業譲渡しました。つい数年前まで会社案内に業界1位とも書いていた会社がです。

そしてご存じのように米国発のWework(ウィーワーク)が昨年日本で急拡大して、コワーキングスペースという新しいオフィス賃貸事業が主流となるような環境に一変したのです。

今やこういう現実があちこちで起こっています。私たちの働ける期間がどんどん延びていく一方で、商品サービスの寿命が10年縮むという厳しい現実。そんな中で、どうすれば安心して仕事を楽しめるのでしょうか。

「事業の短命化」という現実に立ち向かうには

たとえば、30代で起業して引退が80歳(笑えない事実)とすれば、生涯1つのスキルで幸せに終えるなどという甘い夢はなくなってしまいました。

その代わり、経営者は自分で作った事業を、自分で作り変えて行くスキルが必要になりました。私が会社を継続的に成長させられる経営者になるための「ストックビジネスアカデミー」で教えているのはこの対処方法です。

端的に言って、事業が短命になっている現実に立ち向かうには、事業を「再定義」する能力が必要です。

今ある事業や商品サービスを「再定義」して新しい価値を付加していくのですが、ポイントは「本質的な価値」を見極めることと、「長期的な視点」で成長市場に出口を作ることです。現在の商品サービスの本質的な価値を再認識しながら、その周辺で起こっている長期的な課題を見つけて「再定義」するのです。

貸し会議室事業を「再定義」すると?

私が手掛けて最近成功した例があるのでご説明します。

参考記事

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大竹 啓裕
  • 大竹 啓裕
  • 株式会社ハッチ・ワーク 代表取締役会長兼CEO

福島県出身、株式会社ハッチ・ワーク 代表取締役会長兼CEO、株式会社ストック総研 取締役会長
20代はセコム株式会社にて理想的なストックビジネスの原点を経験、その後、30歳でラーメンFCチェーンの創業メンバーとして参画、ラーメンFCとしては全国一位となる約300店のストックビジネスモデル構築の原動力となる。
40代は(株)ハッチ・ワークにて貸会議室「アットビジネスセンター」や月極駐車場探し「アットパーキング」にて国内オンリーワンのサービスを次々開発して事業拡大する。これまでの新規事業立ち上げは20事業以上。
経営者塾ストックビジネスアカデミーではストックビジネス構築を指導。
近著に『ストックビジネスの教科書』(ポプラ社)、『ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル』(ポプラ社)がある。

 

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